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第二十四駆逐隊解体

この時トラック基地には武蔵を筆頭に未だかなりの艦艇が在泊していたので、聯合艦隊はこれらの艦艇を速やかに分散させなければならないことを悟ったのである。
2月9日、突然、海風航海科の下士官兵は全員、満潮に臨時乗り組みを命ぜられ、即日乗艦することになった。
満潮は横須賀鎮守府管轄の駆逐艦だったが、ニューギニア作戦以来同一作戦に従事し、江風の沈没後は24駆逐隊に編入されてその3番艦として久保田司令の指揮下にあった。
翌10日、満潮は武蔵を護衛して内地に回航することになり、海風の航海科員は24駆逐隊の任務として乗艦を命じられたわけである。
2月15日、満潮は武蔵を護衛して横須賀に入港した後、17日横浜鶴見埠頭に横付けし、ここで海風乗組員の退艦と同時に第24駆逐隊は解隊となった。
予想した通り、この日トラック基地が、米第58機動部隊の奇襲攻撃を受け、前進部隊もまた時を同じくして壊滅した。  
思えば,2号艦の時代に始めて交信し、処女航海の護衛、山本長官の護送、艦砲射撃の曳的、そしして24駆逐隊最後の護衛、これ等は何か因縁めいた関わりを拭い切れない。        合掌                           

◎ 信号員・・・艦船間、陸上部隊内に於いて視界内の命令、連絡を発光(モールス)・手旗・旗旒・喇叭・発煙信号等の送受信によって伝達する他、軍艦旗の掲降揚及び見張りを任務とし、常時艦橋に勤務して厳重な守秘義務を課せられていた。因みに視界外の命令連絡は電信員がこれを担当した。

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