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艦隊再編成

ミッドウェー海戦で自信をつけた米軍8月7日早朝、不意を突いてガダルカナル島(ソロモン群島)に17,000の海兵隊を上陸させて来た。
この島は、ほぼ房総半島位の小島だが、オーストラリアとアメリカ本土を分断するためには欠かせない戦略の要所で、7月1日から陸軍設営隊と海軍陸戦隊が上陸して飛行場の設営に取り掛かっている所だった。
一方航空部隊の大半を失った聯合艦隊はここで再編成を余儀なくされる事になり、ミッドウェー海戦以来佐伯・呉・柱島を基地に猛訓練を続けていた24駆逐隊も2艦隊の2水戦(第2雷戦隊)に編入され、前進部隊として戦場を南方(ソロモン海域)に移すことになった。
8月12日、修理を終えた涼風も合流して横須賀を出撃したが、先に山風を失った24駆逐隊は筆者が乗艦以来ついに4隻で行動する機会は一度も無かった。
進路180度、速力21ノット、前進部隊の大艦隊がトラック基地(カロリン群島、第一次大戦以後南洋委任統治区として日本の行政下にあった)に入港したのは8月17日だった。


  • 水雷戦隊・・・複数の駆逐隊で編成された魚雷攻撃を特意とする戦隊。




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